🇮🇳インド最終日・妻の一時帰国 / 世界一周116日目

インドの実質的な最終日(時間的には明日明け方もインドにいるため)。今日こそはニューデリー観光するぞ、と思ったのだけど、昨日に引き続いて体調が万全ではなく、軽い風邪のような症状で、悪化したら困ることと、それほど行きたい場所があるわけではなかったので今日も部屋でゆっくりの一日。

妻はエアロシティ近くの病院で黄熱病の注射を打ってきたのだが、値段が300rs(約450円)でイエローカードも貰えたよう。日本で打つとたしか1万円以上かかり、タイで接種したときもたしか二千円ぐらいはした(それでも日本と比較すると激安)と思うのに、安いすぎる。

夜はこれまたローカルの店で、チョーメンとオムレツ。ここのチョーメンはマギー(インドのインスタントラーメン)をフライパンでうまく調理してチョーメン(焼きそば風)にしていた。またオムレツはパンの枚数を聞かれたので、はじめは付け合わせにパンが出るのかと思ったのだが、オムレツの外ではなく、中にパンを挟んでいる感じの食べ物が出てきた。チャイもスパイスが効いていて美味しい。インドでチャイを頼むと、店によってスパイスあり・無しがある気がするんだけど、違いはなんなのだろうか。マサラチャイと表記されていると確実にスパイス入りなのだが、そうでもない店もそこそこあった。

夜、妻は今月末に定期的な検査のためのフライトで日本へ飛び立ち、一旦別れる。

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インドは約一ヶ月滞在して、インド全体の半分ぐらいを回ることができた。インドの旅行談を聞くと、大概騙されたとか大変だったとかそういう話が多かったので、最初は一ヶ月もいて大丈夫かなぁと少々不安だったのだが、あっというまの一ヶ月じゃまだまだインド観光不足でもっといろいろな場所に行きたい、と思うぐらい楽しめた。

出会う人たちは、基本いい人たちばかりだったし、困ってるとおっせかいなほど助けてくれる。値段交渉は面倒だけれど、相場を知っていて慣れればそれほどストレスにならない。とりわけリクシャやタクシーの交渉は相場がUber等ですぐわかるしね。

インドにいると、いろいろなものが足りてない。「きちんとしたもの」を見つけるのは大変で、だいたい何かが壊れていたり代用されていたり工夫されていたりする。インドの言葉で単純には意図を翻訳できない言葉「ジュガード」がある。知恵と工夫で資源が足りない中どうにかする、というらしいのだが、この「ジュガード」でどうにかしている物が溢れている。こんな適当で良いのか、という物もあれば、足が不自由な物乞いのおじいさんが乗っていた車椅子は、自転車を分解し溶接して作った物で、自転車のペダルを右手で回すと車椅子が動く作りになっていて、誰が作ったのか再利用でよくできてるなぁと感心した物だった。

また、非常に根深い貧困も至る所で感じることができ、色々と考えさせられる物がある。法律的には無くなったとはいえカーストや不可触民、自由意志で選択できない仕事などなど、昔よりは良くはなったのだろうが、その雰囲気はいまでも十分と感じられる。

そんな感じで、インドはまだまだ混沌としていて様々な事が興味深く、そういう旅行を楽しめる人にとっては楽しい国だろうし、合わない人は二度と行きたくない国、と評価が二分されることが理解できた。