🇪🇬ギザの三大ピラミッド / 世界一周144日目

カイロ周辺観光のハイライト、ギザにある三大ピラミッドへ。昨日の雨の影響か、午前中は霜が出ていて、薄手のダウンジャケットを着てちょうど良いぐらいの温度だ。エジプト、というと暑いイメージがあるけど、冬の今は最高気温が20度弱、最低気温が10度弱とそこそこ冷える。

ピラミッドへは最寄りのギザ駅に地下鉄で行き、そこからバスで30分ほど。バス停で待っていると、野良のマイクロバスがやってきて、ピラミッド近くまで4EPGで行くというので乗る。小型のマイクロバスやミニバンが乗り合いで大通りをたくさん通っており、何処からでも乗れどこにでも降りれるようだ。ピラミッドはここから歩いていけるよ、と下ろして貰ったところから、徒歩20分ぐらいはかかったのはご愛敬。観光客は誰もおらず、降りたのは自分一人だった。街の風景を眺めながら、ピラミッドへ行く途中で、荷馬車をたくさん見かける。観光用途ではなく、普通に荷物運びに馬が使われているのだなぁ。

ピラミッド入り口(二箇所ある)で、全部モリモリチケットを600EPGで買って入場。ピラミッドは砂漠の中にあるイメージだったのだけど、実際はすぐ横まで都市が迫っていて、例えば入り口の目の前にはマリオットホテルがあったりする。ピラミッドの後ろは建物が密集していて、構図によっては不思議な感じだ。実際に見るピラミッドはスケールが大きい!!写真で見ると縮尺がよくわからなく大きさが分かりにくいのだけど、一つの石の高さが1.5mほどあるのを間近で見ると、大きさを実感する。これを4500年前に140m以上も積み上げて墓にした、というから色々と凄い。歩いて三つのピラミッドを巡り、ピラミッド内部や、太陽の船、小さなピラミッドの地下等々を巡っているとあっという間に4時間ぐらいが経ってしまった。

また、カメラを下げているからか、子供たちににかこまれ「それで写真撮って!WhatsAppで送って!(とアラビア語で言われるが分からない)」とせがまれてカメラマンになった気分を味わう、大した写真が撮れなくてすまんね…。誰も彼もまったく英語が通じず(小さい子だから当たり前なのだけど、インドは子供も結構話せていてすごい)、アラビア語で色々と話した、というか身振り手振りで会話したのだけど、お互いなんとなく通じた風になるのが面白かった。

最後にスフィンクスを見たのちの、スフィンクスとピラミッドを真正面から観れるKFCで遅めの昼ごはん。観光客はほとんどおらず(ピラミッドに来るほとんどがツアー客のため)、窓際の絶好のロケーションから見放題だった。しかしスフィンクスはなんというか…形があまり残っておらず、残念な感じの佇まいであった。

帰りも行きと同じように、野良のバスに乗ると、隣に座った英語が喋りたいというカイロ生まれのエジプト人と雑談しながら過ごす。途中、バスに乗ろうとした女性と運転手が突如大声で口喧嘩を始め、怒った女性がバスを降りる。バスの乗客達は良くあること、といった感じで口喧嘩の感想を雑談し始める(たぶん)。横の彼に聞くと、エジプトは大声での口喧嘩はよくある事だよハハハ、という感じだった。地下鉄駅のそばまでバスがついたので降りるよ!というと、どうぞ、と走っている途中だけど降りてね、という仕草を係員(この人がお金を集めたり、乗る人に声かけたりしている)がして、文字通り走っているバスから飛び降りる事に。慣れてる人なら大したことはないのだろうけど、遅いとはいえ走っているバスから飛び降りるのはなかなかスリリングであった。降りた場所は道のど真ん中(カイロではそこら中、道路を人が突っ切っている)だしね。

帰りの地下鉄では、男性が車内で大声で財布の実演販売を始める。「この財布は本物の牛革で、ほらこの通り、擦っても傷が付かなく丈夫だよ!今ならたったの100EPG!買った買った!(みたいな感じ)」で売り歩き、車両に興味を持つ人がいないとわかると隣の車両に移っていく。まるでジャパネットたかたの通販番組を見ているようだ。電車内の販売は今までたくさん見かけてきたけど、こういうプロモーション方法は初めてだった。また車両が混んでくると、子連れ、お年寄りにみんな積極的に席を譲っていて優しさを感じるなぁ。