🇪🇬カルナック神殿・ルクソールの馬車にぼられる / 世界一周151日目

体調も良くなったのでカルナック宮殿へ。歩いても30分強ほどで行ける距離だったのだけどちょうど客引きにあった馬車と値段交渉を、カルナック神殿→観光待ち→ルクソール神殿の送迎で60EGPでする。なお時々聞く話で「通貨はUSDだ」と通貨単位を変えて請求してくる悪徳業者もいるので、EGPとちゃんと確認する。明瞭会計安心なUber的なサービスが使えたらそちらを使ったのだけど、ルクソールではあいにく配車サービスが無いのだ。

カルナック神殿は増築・増設を何度も行いそのためか広く、とりわけ高い柱と門が印象的。神殿内の柱は12m以上の柱が134本も所狭しと立っていて圧巻だ。うまくダイナミックさを写真に納められないのが残念…。高くそびえるオベリスクも綺麗に残っている(壊れたもののほうが高かったらしいが)。

造られたしていた3000年前を想像すると、さぞ美しかったのだろうなぁ。先日行ったアブ・シンベル神殿にしろカルナック神殿にしろ、ナイル川流域に様々な建造物を造ったファラオ・ラムセス2世の勢いを感じる。

1時間半ほどでひとしきり見て回ると汗がだらだら。昼間の温度は28度ほどになり、石が照り返す神殿内は冬場の今日でもとても暑く、夏場はとんでも無く暑いのだろうなぁ。

続いて馬車に乗ってルクソール神殿へ。神殿のちょっと離れた場所で「ここから歩いてすぐだよ」と下される。料金を払おうと200EGP札を出すと「240EGPだ」と言われ札を取られる。いやいや、60EGPでしょ、と言うと「俺が言ったのはネビア人の通貨だ。ネビアマネーは1は4EGPだから240EGPだ。200EGPにまけてやる」と無茶苦茶を言われ「EGPで確認したじゃん、あなたもEGPだよと言ったよね」「いや言ってない」と言い争いが始まる。

「じゃあポリスだ、ポリス行こう」「行かない」としばらく言いあっているとあちらが「ジョークだよ兄弟、ハハハ」と120EGPを釣りで返してくる。いや20EGP足りないと言うと、いや80EGPだ、60EPGじゃダメだ、とまた言い争いがおき、あちらが逆ギレしてきて、馬の鞭を持っていて危険だった(周りに人もいなかった)ため80EGPで渋々折れる。

60EGPピッタリの細かいお金を持っていれば、それを渡して強制的に降りることもできたのだけど、200EGP札しか無かったのが痛手だ(それを見て、200EGPをぶんどってやろうと思われた節もある)。損で言うと大した額ではないのだけど、なんでこうも嘘をつかれなくてはならないのだ、とやり場のない怒りで観光を楽しむことはできず、頭をクールダウンするため、ルクソール神殿は行かずに帰る。

エジプトで二回も嘘・詐欺的なものに会うと、個人的なエジプトの心象は悪くなってしまう。エジプトに限らず、他国でもいろいろボラれた話は聞くので、たまたまエジプトで連続して出会ってしまったのだろうが残念だ。今まで行った国では、出来る限り公共交通機関か配車アプリで移動してたため、問題がなかった、ということも大きいのだろうなぁ。改めてUber的なサービスの明瞭会計と信用スコアのありがたさを感じる。