🇸🇦キングダムセンターの展望台 / 118日目

朝起きると、軽い風邪っぽい症状。数日経つけど完治しないなぁ。朝食は豪華なビュッフェ、今回の旅行の中では一番豪華かもしれない。リヤドの宿は勝手がわからず、Booking.comで探したとき安宿は軒並み点数7以下と酷いレビューだったので、一泊約1万円のホテル(Booking.comではそれでも評価7.8)を予約してみたのだけど、東京都内だと2万円ぐらい(良いシティホテルよりはちょっと劣るぐらい)のホテルレベルで、これならもっと安価なホテルでも全然問題なく泊まれそう。サウジアラビア人はレビューが厳しいのかもしれない。

日中、ちょっと外に出ると風があるためか砂埃が少々飛んでいて、砂漠の気配を感じる。そのため、この辺の車はほぼどの車も砂で汚れている。少し散歩すると体調が悪くなってしまい、ホテルに戻り風邪薬を飲んで寝る。

夕方、風邪薬が聞いてきたからか問題ない体調になったので、リヤドで一番高いキングダムセンタービルの展望台に行く。約300mの高さから見るリヤドの街並みは、綺麗な直線で作られており、シムシティのような作りだ。高い建物は幹線道路沿いにのみ建っていて、他は2−3階建ての低層の建物が広がっている。展望台にいる人は半分ぐらいが外国人で、春節が始まったからか中国人も何組か見かけた。

キングダムセンターはショッピングモールも擁していて、ぐるっとみて回ったのだけど、女性向けの洋服店がどのブランドも黒基調のデザインの服がほとんどだったのが興味深い。ニカブで全身を覆って買い物をしている女性も多かった。

地下には安価なフードコートがあり、外資系の食べ物、マック、サブウェイ、バーガーキング、KFC等々から20件以上が集まっていた。インドと違い、サウジアラビアは牛肉を普通に食べるからか、ハンバーガー屋も多く見かける。折角なので見かけない食べ物をと、ケバブのような食べ物のチェーン店で注文する。サウジアラビアは非接触型のクレジットカード決済をほとんどの店で使うことができるみたいで(地元コンビニみたいなところでも使えた)、スマフォタッチ(Pixel + GooglePay)で支払いが完結するのは楽だなぁ。

注文してから自分の番まで待っている客はいないけど、だいぶ作るのに時間がかかると思ったら、次々とUberEatsの配達員が来て受け取って行った。なるほど先に配送用の注文を作っていたのか。女性は家では伸び伸びとできるはずなので、家で食べられるUberEatsのサービスはウケが良さそうだ。

モールのトイレに入ると、男性用のトイレなのに全てが個室。そういえば今まで立ち寄ったトイレもどこもかしこも男性用なのに個室しかなく、サウジアラビアでは男性も人の目線と完全に遮断される個室が一般的なのかも。

🇮🇳🇸🇦ニューデリーからサウジアラビアの首都リヤドへ / 117日目

今日はサウジアラビアへ移動の日。サウジアラビアは2019年10月から旅行ビザが解禁になり、かつ個人旅行者でも取得でき、アライバルビザも空港で取れるようになったばかりの、まだまだ旅行者が少ない国だ。また、聖地メッカ・リディナ(ムスリルでないと入れないが)があり、イスラームの戒律を世界で一番守っている国でもある。妻が一時帰国している際、どこに行こうかと考えたのだが、そんなサウジアラビアに大変興味があったので、女性に比べ男性だと旅行しやすいであろうことから、行くことに決めたのであった。

朝2時に起き、インディラガンディー国際空港へ。夜中で道が空いているのか、Uberでたったの30分、250rsで到着。空港は夜中の3時というのに混雑していて、深夜便も次々と空港へ降り立っていて、航空管制室の深夜ワークを感じる。カウンターでフライトチケット発行の際、リヤドに行きでアライバルビザで入国するというと、本当にアライバルビザがあるのかWebサイトでチェックされ、チケットが発行された。

5時発の便で、ちょっと遅れてフライトは6時間ほどかかり、朝9時前ごろに到着。サウジアラビアはUTC+03:00なので、日本と6時間の時差だ。ほぼ満員の飛行機の中はインドからの出稼ぎと思われる人たちがほとんどを占め、女性はほんのほんの数人だった。

空港のアライバルビザはこちら、というルートに沿って進むとそこにはビザカウンターはなく、そこから移動したという入国審査の前のビザカウンター(というかビザ自動発行機械)へ。ニカブをかぶった職員の人と入力を進め、ビザ代300SR(1SRは現在約30円、そしてサウジアラビアは1ドル=3.75SRという固定相場制なのである)と旅行保険代120SR、合計約13000円ほどをクレジットカードで支払う。何か旅行中にあった時のために、保険に入る模様なのだが、日本の旅行保険にも入っているため、もしかしたら保険代は回避できたのかもしれない。インドではアライバルビザを取るのに1時間以上かかったのだけど、こちらはほんの5分ほどで完了。なお、2020年1月現在は、リヤドの滞在地の入力ぐらいで、入国目的や、出国チケットや出国ルートについて尋ねられることもなくすんなりとビザが発行された。

リヤドの空港から市内まで、公共交通機関は発展しておらずUberで移動する。相場は80〜100SRとのことだったが、相場通りの80SRほどだった。インドのタクシーと比べると10倍ぐらい高いので、ギャップで非常に高く感じてしまう。街中に向かうハイウェイの途中の景色は、ほんのちょっと草が生えている痩せた土地ばかりで、道路標識はアラビア語、速度規制はアラビア数字(読めない!)で、ああ、中東に来たんだなぁと実感する。着陸前に、飛行機上から見たリヤドは碁盤の目のように都市が作られ、また区画もきっちりと分かれていたことから、ここ数十年の都市計画によって出来上がった都市ということが伺えた。街に入ると、金曜の午前中(イスラームでは金曜が休日で、とりわけ金曜昼過ぎまではどの店も閉まっている)のためか歩いている人はほぼおらず、大都市なのに人がいないという不思議な光景。

街の中心部に近いホテルにつくと、疲れと風邪からか、4時間ほど寝他のち、夕方あたりから近くを2時間ほど散歩する。夏場は平均最高気温が48度(!)というこの街では、歩いて移動したら死にそうになるため、圧倒的車社会でほとんどが3−4車線はある道路。ただ中心部のためか、幅が5〜10mはある歩道も結構な場所で整備されており、街中もあるきやすい。

散歩をしていると、ザ・ムスリルファッション(カンドゥーラ)の男性に声をかけられる。日本人のような黄色人種は珍しい(なお欧米人は仕事で駐在している人が多いのか、中心部では男女共々その辺んで見かける)らしい。日本の文化について話していると、日本では同性愛は認められているのか、ゲイとカミングアウトしてる人はいるのか、君の友達に同性愛者はいるか、と同性愛についてに前のめりで質問してきて、なるほどそこが興味の対象なのかと、興味深い会話だった。なお職業は”Royal”とのことで、なるほど王室勤めとは王族が1000人以上居るサウジアラビアらしい。

街中で夕日が沈むのを見ていると、緑色の物が流れ星のように空に落ちる。時々イエメンからはミサイルが飛んできて撃ち落としているというし、なんらかの飛翔物の空での燃焼なのだろうなぁ。

🇮🇳インド最終日・妻の一時帰国 / 116日目

インドの実質的な最終日(時間的には明日明け方もインドにいるため)。今日こそはニューデリー観光するぞ、と思ったのだけど、昨日に引き続いて体調が万全ではなく、軽い風邪のような症状で、悪化したら困ることと、それほど行きたい場所があるわけではなかったので今日も部屋でゆっくりの一日。

妻はエアロシティ近くの病院で黄熱病の注射を打ってきたのだが、値段が300rs(約450円)でイエローカードも貰えたよう。日本で打つとたしか1万円以上かかり、タイで接種したときもたしか二千円ぐらいはした(それでも日本と比較すると激安)と思うのに、安いすぎる。

夜はこれまたローカルの店で、チョーメンとオムレツ。ここのチョーメンはマギー(インドのインスタントラーメン)をフライパンでうまく調理してチョーメン(焼きそば風)にしていた。またオムレツはパンの枚数を聞かれたので、はじめは付け合わせにパンが出るのかと思ったのだが、オムレツの外ではなく、中にパンを挟んでいる感じの食べ物が出てきた。チャイもスパイスが効いていて美味しい。インドでチャイを頼むと、店によってスパイスあり・無しがある気がするんだけど、違いはなんなのだろうか。マサラチャイと表記されていると確実にスパイス入りなのだが、そうでもない店もそこそこあった。

夜、妻は今月末に定期的な検査のためのフライトで日本へ飛び立ち、一旦別れる。

——

インドは約一ヶ月滞在して、インド全体の半分ぐらいを回ることができた。インドの旅行談を聞くと、大概騙されたとか大変だったとかそういう話が多かったので、最初は一ヶ月もいて大丈夫かなぁと少々不安だったのだが、あっというまの一ヶ月じゃまだまだインド観光不足でもっといろいろな場所に行きたい、と思うぐらい楽しめた。

出会う人たちは、基本いい人たちばかりだったし、困ってるとおっせかいなほど助けてくれる。値段交渉は面倒だけれど、相場を知っていて慣れればそれほどストレスにならない。とりわけリクシャやタクシーの交渉は相場がUber等ですぐわかるしね。

インドにいると、いろいろなものが足りてない。「きちんとしたもの」を見つけるのは大変で、だいたい何かが壊れていたり代用されていたり工夫されていたりする。インドの言葉で単純には意図を翻訳できない言葉「ジュガード」がある。知恵と工夫で資源が足りない中どうにかする、というらしいのだが、この「ジュガード」でどうにかしている物が溢れている。こんな適当で良いのか、という物もあれば、足が不自由な物乞いのおじいさんが乗っていた車椅子は、自転車を分解し溶接して作った物で、自転車のペダルを右手で回すと車椅子が動く作りになっていて、誰が作ったのか再利用でよくできてるなぁと感心した物だった。

また、非常に根深い貧困も至る所で感じることができ、色々と考えさせられる物がある。法律的には無くなったとはいえカーストや不可触民、自由意志で選択できない仕事などなど、昔よりは良くはなったのだろうが、その雰囲気はいまでも十分と感じられる。

そんな感じで、インドはまだまだ混沌としていて様々な事が興味深く、そういう旅行を楽しめる人にとっては楽しい国だろうし、合わない人は二度と行きたくない国、と評価が二分されることが理解できた。

🇮🇳ニューデリーでゆっくりと過ごす / 115日目

朝起きると、疲労がたまってるなという体調。今日はニューデリー市内観光予定だったが、最近は移動&観光でゆっくり出来てなかったため、一人ホテルでゆっくりとすることにする。昼間は寝て疲れを取ったり、本を読んだり、日記を書いて過ごす。

朝食はまたパラタを食べる。ゴビパラタやオニオンパラタ、ジンジャーパラタなど、プレーンなパラタの中に様々な具が詰まっていて熱々で美味しい。パラタの美味しさに今さらながら気づいたのだけど、インド来た時からこの美味しさに気付いていれば、もっと注文していたのに残念だ。おやつにコロッケの中身を揚げてスパイスソースをかけた物、夜ご飯はチャーハンとターリー、デザートにホットミルクとインドお菓子。

ホテルの共用スペースに、紙コップ、ティーパック、粉乳、砂糖、お湯も出るウォーターサーバが置いてあるので、簡単にチャイを作れて便利。チャイは店によって作り方は様々だが、簡単な所だとティーパックと砂糖、そして粉乳を混ぜるだけ。生乳ではないクリープ的な物が今まで苦手だったのだけど、粉乳だと嫌な感じはせず、日本でも生乳代わりに日持ちする粉乳を用意しておくのも良いかもなぁ。

——

インドに来て約一ヶ月、ほとんど現金ばかり使っている。インドに来る前はQRコード決済大手のpaytmがどれぐらい使われているのかなぁと興味津々だったのだけど、現地で決済をしている人を未だに見たことがない。paytm対応のシールを貼っているお店やリクシャは時々見かけるのだが、使っている人はおらず、地方都市や観光地はもちろんのこと、ニューデリー、ムンバイといった大都市や、ITでは2位の都市ハイデラバードでも見ていない。なおpaytmは基本インドの銀行口座が必要なため、使えれば使いたかったが、残念ながら使えていない。インドではスマートフォンの普及率がまだ25%ほどだし、銀行口座普及率が70%、識字率が75%ほどなので、QR決済が中国のようになるには長い時間が必要そうだ。

クレジットカードは手数料を10%以上上乗せしてくる店もあったりするため、高すぎて基本は使わない。なお、マレー半島〜インドでは、クレカ手数料は基本カード利用者側が負担する。Booking.comやAgodaで予約した宿泊費もホテル現金払いがほとんど(資金繰りの関係だろうか、銀行口座に入金があると困るからだろうか?)だし、タクシー配車のUberやOLAは国外発行のクレジットカードでは支払いできず、毎回現金で払っている。

今まで巡った国では、シンガポールとマレーシアはGrabPayがそこそこつかえ、タイではカード決済がそこそこ使えたが、それ以降は現金がほとんど。中国のどこもかしこもQRコードで支払いが可能、というのはほんと特異な状況なのだなぁ。

🇮🇳ニューデリーとアーグラ往復、タージマハル日帰り観光 / 114日目

インドで1番有名な観光地、タージマハルがあるアーグラまでニューデリーからの日帰り観光。だいぶ前に予約しておいた鉄道で、朝6:00発(NDLS駅)、帰りはニューデリー(NZM駅)19:30着の弾丸観光だ。なお、ニューデリーとアーグラ間は列車が沢山走っているのだけど、速い列車なら1時間40分ほどで着くのだが、遅い列車では4−5時間かかる。

本当は2時間弱ほどで到着予定だったのだが、遅れに遅れ、4時間弱ほどでやっとアーグラに到着(列車アプリを見たら、平均遅延時間が約1時間だった…)。途中、機内食のような感じでご飯が提供された。向かいの席にはインド人のお父さん、お母さん、息子さんが座り、日本に興味があるとのことで話す。お父さんは茶葉の有名な産地、アッサムで医者をしていたけど今は引退して暮らしていて、息子さんは大学生。列車が遅れたため時間はかかったけど、いろいろな話がインドの家族と出来て有意義な時間だった。

タージマハルはムガル帝国が傾くぐらいの資金と人を投入して建築したというだけあってとても豪華。全て大理石、というのもすごいが、霊廟の周りの壁の模様はルビーやサファイヤといった宝石の原石で彩られているという豪華っぷり(係員がライトを照らすと輝く)。祈りの時間(アザーン)を告知するための塔(ミナレット)がモスクにはあり、タージマハルではそのミナレットが四本あり、正面から見るとシンプルかつ美しいシンメトリを形作っている。また最初はただの装飾だと思っていた彫り物は、クルアーンをいかに美しく表現するかに彫られたアラビア文字だったり、幾何学模様の考え方、等々が少しづつわかってきて、イスラーム建築を見るのがより楽しくなってきた。

続いて川の対岸にあるアーグラ城へ。アーグラ城前の対岸の平地には王が亡くなったらもう一つ王様のために黒大理石で作る予定だったブラックタージマハルの建設予定地があり、建設は叶わなかったのだが、もしかなったとすると川を挟んでさらにシンメトリーな黒タージマハルがあったかもしれない、というのは夢ある話だ。アーグラ城はタージマハルのような映えるモニュメントはないのだけど、広く見応えがあり、電車の時間までゆっくりとすごすことができた。

帰りはほぼ時間通りにニューデリーにつき、昨晩行ったお店にまた行って、インドで全然食べていなかったパラタを食べる。美味しいなぁ。混んでいるローカルフード店は大概何を食べてもうまい。