関空からシンガポールへ / 世界一周1日目

朝は近くのパン屋で、渡航前の最後のパン。東南アジアはパンや乳製品はあまり期待していないのだけどどうなのだろう、と思いつつ美味しいパンをいただく。

昼前に千本鳥居へ。平日の昼なのに観光客だらけで、週末は大混雑なのだろうなぁ。本当は上まで登りたかったが、渡航前に疲れるのも大変なので、入り口ちょっとで戻る。

その後、京都駅からバスで関空へ。90分ほどと思った以上に京都と関空は近かった。関空からのフライトなのは、一ヶ月ほど前のチケット価格では、シンガポール片道直通便チケットが東京からだと四万円(しかもクアラルンプールで給油立ち寄りのため乗っている時間が長い)、関空からだと1万半ば、と移動交通費を入れても関空からの方が安かったため、なら徐々に旅行しながら東京→関空に移動しようということで、関空からのフライトとなった。

関空ではプライオリティパスがあると、ぼてじゅう(鉄板焼き屋)が妻と二人で6800円分も無料(同伴者有効パスでないとダメだけど)になり大変お得な気分に。プライオリティパスの一般的な使い方であるラウンジの無料使用では、そのラウンジが有料ならあえて使うことはないため、お得度をそれほど感じないのだが、普段現金で消費しているものが無料だと、とても得した気分になる。

関空から約6時間強のフライトを終え、深夜にチャンギ国際空港へ。6年ぶりのシンガポールだ。到着はターミナル2だったので、最近作られた空港内の豪華な滝は見ることができず残念。

空港からはgrabでゲイラン地区のホテルへ。深夜なのに、通常のタクシーなら深夜料金がかかるのだけどgrabはかからず、たった13S$で到着。タクシー安い。

ほぼ移動で、世界旅行1日目はすぎて行った。

世界一周の旅へ

今日から、一年〜二年ほどかけて、世界一周へと旅立つ。先月末で会社は退任し、部屋も引き払った。

先日38歳になった。人生の折り返し付近のこれぐらいの歳になると、周りでも健常でなくなったり、不幸にあったりする方が徐々に増えてきて、今は健康でも、これから先はどうなるかは分からないと感じる。今までの自分の人生では「これは絶対に死ぬまでにやりたい」という物が無かったのだけど、一年ぐらい前からもっと世界を知りたい強い思いが芽生えてきて、なら健常な今の内にと、世界中をみて回る長期の旅行に旅立つことに決めた。

何故、世界一周に興味を持ったか

世界各国がどのようなのか、ここ十年ぐらいでどんどん気になり出した。きっかけは、初めて行った海外アメリカだった。

当時を振り返ると、25歳の時に勤めていたはてな社で「放浪研修」という、広い視点を持つために、内向的な社員を一人で海外に一ヶ月ほど行かせる研修があり、当時とても内向的であった自分は、出来る限り海外などには行きたくないと思っていたため、ズバリ該当していく事になった。2007年に行きはニューオリンズ着、一ヶ月後の帰りはニューヨーク発のチケットだけ手配され、飛行機に乗った私は、ハリケーンのカトリーナが猛威を振るった後のニューオリンズに降り立ち、ちょっと道を進むと誰も住んでいないような、破壊された街並みを見つつ、どう行動すれば良いのだ…途方にくれたものだった。

深夜に降り立った空港からなんとか乗ったタクシーは、乗ったら後ろのドアは内側から開けれない仕組みになっていて、白タクなんじゃないか、どこか知らないところに連れて行かれるんじゃないか…と ビクビクしながらホテルに無事たどり着き、ドキドキしながら適正価格がわからないチップを払い、真っ暗でどこにホテルがあるのかよくわからなくて困っている中、タクシードライバーにクラクションを鳴らされ「ヒー何かやってしまったのか…」と恐る恐るタクシーを見ると、指差しながら「あのホテルだよ!」と教えてくれた海外初夜が今でも脳裏に焼き付いている。

(当時宿泊したニューオリンズのホテル前。ここで深夜に降りたため超怖かった思い出…)

英語も中学生レベルで、当初恐怖しか無かったが、誰でもフレンドリーに話すアメリカでは、片言の文法・発音がめちゃくちゃな英語でも、英語がプライマリーな言語でない人が数多くいるからか、大抵は優しくコミニュケーションをとってくれた。長距離鉄道のアムトラックで徐々にニューヨークに向かい、途中ガタイの良いニーチャンにワシントンDCでカジュアルなカツアゲ(被害額は1ドル)にあったりはしたものの、ほぼ無事に帰ってこれたのは、コミニュケーションを取る意思さえあれば言語の壁は乗り越えられる、適当な英語でも大丈夫(もちろんビジネスレベルでのディスカッションとなると話はまったく別だが…)という経験を得ることができた。

その後の海外はアメリカには出張で十数回、中国(本土・香港・台湾)、インドネシア、シンガポール、マレーシア、フィンランド、ラトビア、リトアニア、エストニアぐらいと、それほど多くはない。ただ、どの国も行くと今までに得たことのない体験や視点を得られた。

最初のアメリカから十年以上経ち、最近直近の一年は、前職の中国子会社の代表をしていたこともあって、トータル四ヶ月ほど中国で生活し、将来的にはアメリカを追い抜く可能性を感じる熱気溢れた成長ぶり、特にITというコンテキストでは、これだけインターネット人口が多い国は無く、またグレートファイヤーウォールの内側という本来国境の垣根がないはずのインターネットに、ネットワーク規制という形である意味国境を引いている特殊な状態や、日本と人口が1桁違い、かつ地方の労働人口が都市部に集中したことによって一部の労働単価が都市部でも低い特殊な状態による、中所得者以上のユーザにとっては便利なサービス提供、AliPay大手インターネット企業が金融業を2000年初期から行ってきたことによるモバイルペイメントの変革、一般ユーザのデータ保護の重視よりデータを徹底活用した利便性の向上、等々、それ以外にも様々なものが自分の物差しと違いすぎて非常に興味深かった。

他にも、シンガポールの開発独裁政権による資源をほとんど持たない小国ならではの進化方法や都市モデルだったり、ジャカルタの交通渋滞や山ほど溢れる若者が昼間からカードゲームをして平日から時間を潰し若い活力の矛先がどこに向かうのか燻っているような雰囲気、北欧でのQRコードではないクレジットカード主体でのキャッシュレスや公共交通機関を国が持っているから実行できるであろうMaaSの様々な交通機関の一体化等々、他国に行くと、面白い体験・経験を得ることができた。

(世界遺産・リトアニア シャウレイの十字架の丘)

もちろん、純粋に旅行という視点でも、自然しかり、世界遺産然り、都市然り、食べ物しかり、知らないものを見て感じる事が楽しかった。

そんな感じで世界各国に徐々に行くにつれ、まだ見たことがない国、地域に行ってみたい思いが強くなってきた。インド・中東・中央アジア・西ヨーロッパ・アフリカ・中米・南米等々、まだまだ行ったことのない地域や国は沢山あって、世界には日本のパスポートでビザ無し、もしくはアライバルビザで行ける国は約150あると言われており、せっかくそんなパスポートも持っているのだし、もっと様々な所へ行ってみたいという思いが湧いてきた。

いつ旅に出るか

ただ、興味を持っても、なかなか色々な国に行くのは難しい。仕事中に数日〜1週間程度の休暇を取って海外旅行に行くこともできるが、いっそ長い時間を作っての長期の世界旅行ができるのかと考えてみると、やろうと思えば実現可能で、ならあとは実行するかどうか。仕事では自分以上に活躍してくれるであろう優秀な仲間が入ってくれたし、プライベートでは結婚したこともあり、子供を連れての世界長期旅行は断然難しくなるため、将来の家族プランを考えると今のタイミングがベストだし、身体がいつまで健全かはわからないため、なら今だよねと妻と二人旅立つ決断をした。人生は一度きりなので、やりたいときにやりたいことをやろうと。

なお世界旅行の話をした際に、仕事も一緒に辞めて、世界一周旅行へと行く決断をしてくれた妻には大変感謝している。

今日から旅へ

今日から、まずはシンガポールへ行き、旅がスタートする。予定では一年〜二年ほどだが、ざっくりとこの季節はこの地域にいよう、ぐらいを決めたぐらいで、まだまだ予定は未定。思ったより短い旅になるかもしれないし、二年以上で旅を続けるかもしれない。なお、当初は何かない限りは一時帰国する予定はなかったのだが、先月今まで一度も大きな病気をしたことがない妻が突然の入院になり、今は退院したものの、定期的な経過観察をしたほうが良いため、経過観察タイミングで一時帰国予定(そのため、正確な意味では世界一周の定義からは外れそうだけど)となった。改めて健常であることのありがたさを感じたりもした。

そんな感じである程度長い時間をかけて、世界各国を見てくる予定である。旅行中の数日から数週間の地域滞在では、偏った視点になるとは思うが、それでも様々な事を考え、体験し、また純粋に旅行としての楽しさも感じられたら、と思っている。

なお、このブログは世界中での日々を記録するため引き続き続ける予定。もうちょっとちゃんとした粒度でまとめたり、他の人の参考になるかもしれない話は、note の「世界ぶらり街歩きUX紀行」に書く予定なので、興味がある方はよければそちらもどうぞ。

note.mu

京都、三十三間堂、南禅寺、喜み家

朝、ホテルの側にあった蕎麦粉を使った蕎麦粉のパンケーキでモーニング。コーヒーも美味しかった。

日中は三十三間堂、蹴上→南禅寺→哲学の道を観光する。三十三間堂は10年ぶりぐらいに訪れたのだけど、何度見ても1001体の千手観音様は圧巻。三十三間堂は写真撮影が禁止なので、あんまりSNSなどでは見ないのだけど、ほんと素晴らしい。その後、喜み家であんみつなどを食べる。あんみつ、美味しい!というものに出会ったことがほとんどないのだけど、ここのあんみつは豆も蜜も程よい甘さでうまし。

夜、こちらも10年ぶりぐらいに スーパー銭湯的な花の湯に。家が近くよく行っていた。とてもなつかしい。次に銭湯に入れるのはいつになるだろうか。

京都、嵐山、大覚寺

朝8時前に嵐山に到着。渡月橋も竹林も、朝はとても空いていて静かだ。京都に住んでいた頃は、朝自転車でちょくちょく来たものだった。いつもの散策ルート、渡月橋→竹林→大覚寺を三時間ほどかけてゆっくりと周る。この辺の街並みが好き。嵯峨の畑で、このシーズンやたらと彼岸花が咲き乱れている箇所があって、ついつい立ち寄ってしまう。

その帰り、よく乗っていた大覚寺から京都中心部まで戻ると230円。あれ、昔は460円ぐらいだった気がするのに、と調べると、今は京都市バス一律料金230円になったんだ、移動しやすいお値段。また今はdidiがトータル4000円クーポン配ってたり、didi + paypay で半額になったりと、京都の配車アプリ争いによる価格還元が垣間見れる。

バスでは京都駅まで戻り、京都タワー地下一階のしゃかりきでラーメン。地下一階は京都タワーと思えないオシャンティなフードコートになっていた。

夜は久しぶりのnさんと河原町付近で晩ご飯。夜になると、中国人観光客より歓楽街に繰り出す欧米系観光客の方が目立ち、観光の楽しみ方の違いが感じられた。

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旅行中、物をホテルに置き忘れるんだろうなぁーと思っていたけど、早速カメラのバッテリーチャージャーをたぶん大阪のホテルに置き忘れてショック。オリンパスのミラーレスは本体で充電ができないため、バッテリーチャージャが無いと実際問題充電できないため、念のため互換USBチャージャーを二つ持ってきていたのだけど、早速一つ無くして悲しい…。

しゃかりきのラーメン。

大阪から京都へ

午前中に京都へ。京都は二年ちょっと住んでおり、またちょくちょくは訪れていたため、久しぶりに来た懐かしさ、とはまた違った懐かしさがある。

昼、久しぶりに懐かしいラーメンを食べようと思って高倉二条に行ったら、店内改装中のためかやっておらず、その近くの竹◯に行ってみたら、今はラーメン屋から肉屋(屋号は同じ)になっていたのであった…。悲しみに暮れつつぶらり入ったお店、Japaneseまぜ麺MARUTAのまぜ麺が、脂っこくない方向性のまぜ麺としてはめちゃくちゃ美味しく、懐かしのお店には行けなかったが、とても美味しいお店に巡り合えたので良し。

その後、熊野寮側のラヴァチュールでタルトタタンをいただく。なるほど、りんごたっぷり。

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泊まっているホテル近辺、部屋数が少なそうな宿泊施設がそこらかしこにあり、訪日旅行者の波を感じる。

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今日は久しぶりにiPadでプログラミングをした。iPad OS 13.1 へアップデートしたことによってマウスが使えるようになったので、ブラウザからのコピペがやりやすく、マウス中ボタンにアプリスイッチの機能を割り当てたので、ブラウザとコンソール(Blink.app)の行き来が大分しやすくなったなぁ。Blinkはmoshが使えるので、ネットワーク遅延や切断もWiFiだからというのもあるけど、日本では気にならないレベルだ。