🇮🇳アーユルヴェーダアビヤンガ・マンチュリアンのインド中華 / 世界一周108日目

周辺の観光へ。マッタンチェリー宮殿は宮殿と言うより大きな建物、という感じで博物館のようになっていた。すぐ側のユダヤ教教会のパラデシ・シナゴークはかつてユダヤ人街があったことの名残だそう。スタッフの一人のTシャツが「ISRAEL」だったことが印象深かった。両方とも入場料が現地価格の5rs/10rs。インドはたいていの観光地が、外国人は別価格で10倍以上するので大変安く感じる。ただ、両方とも内部写真撮影NGであった。

その後、アーユルヴェーダという現地の予防医学のマッサージ、アビヤンガを受ける。全身に塗りたくる薬草のオイルマッサージ。カジュアルな所で受けたため、全裸になった後インド人おじさんにもみくちゃにされた。直後は特に効いた、という感じはしないのだけど、明日スッキリしていたら効いたということなのだろうなぁ。

夜は近所の魚も扱っているお店へ。最近魚を食べておらず、海岸沿いなので新鮮な魚も多そうで食べたくなったのだ。そのお店で、フィッシュカレーとフィッシュマンチュリアン(fish manchurian)なるものがあったので注文する。マンチュリアンは満州の、という意味で、インドで作る満州料理らしい。

フィッシュカレーはマンゴーの酸味がちょっと効いた味で美味しかったのだが、それよりもフィッシュマンチュリアンが絶妙な旨さ。インド中華というとチョーメンをいくつも食べてきたのだが、うまい、というものに出会ったことがなかったのだが、ここのフィッシュマンチュリアンは、揚げフライの黒酢がけのような料理に、油とインド香辛料が加わり食べたことがない風味の旨さ。スープたっぷりジャバジャバ系だ。あまりの旨さにこのソースにつけながらチャパティを食べていたら食が進んで7枚も食べてしまった。大満足。なお、南インドのチャパティは薄く、北のチャパティとはだいぶ違う感じだ。

🇮🇳コチの海岸線・チャイニーズフィッシングネット / 世界一周107日目

近くのコチの海岸線へ。宿泊場所が綺麗だったので、実は海岸も綺麗なんじゃないか、と思ったのだけど期待を裏切らないインドの海岸だった。インド人は海で泳がないというけど、確かに誰も泳いでいない。また、海に腰まで浸かって投げ網で漁をしている人たちも見かける。

続いて昔ながらの方法で漁をしている、チャイニーズフィッシングネットを見る。もっと小さい網で漁をしてるのかと思ったら、巨大な網を入れ、大きな石を使ってテコの原理で引き上げる。今はモーター式のもあるよう。

夜は近くのローカル食堂でチキンカレー。油たっぷりシャバシャバ系カレーで、マレーシア以来だ。

今日は眠気スイッチが入り、トータルで5時間ほど昼寝をする。疲れが溜まっていたようだ。

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妻のiPhoneXSのインターネット(eSIM, MTX-Connect)がケララ州に入ってからうまく繋がらず。Airtel(インドのキャリア)の電波がうまくつかめないようだ。サポートとやりとりしているのだが、まだうまく繋げず。インドは州を跨ぐとローミングが必要になる、という話も聞くし、なにかうまくいかない要因がありそうだ。

🇮🇳チャール・ミーナール、ハイデラバードからコチへ / 世界一周106日目

市街地の南にある、イスラーム建築のチャール・ミーナールへ。周りはマーケット・屋台だらけで平日なのに混雑している。チャイ用の小さなコップもたくさん売っておりかわいい。インドのギラギラした装飾品を何か買いたかったので、妻にバングル(三つで200rs)と髪飾り(50rs)をちょっとしたプレゼントに買う。

チャール・ミーナールからは東西南北に道が伸びているのだけど、西の道がどこもかしこも、さらに伸びている小道もバングル屋だらけで興味深かった。また、インドでよく見かけるお金を恵んで、という人もたくさんいたのだが、娘の写真を見せながら「娘が結婚するからお金が必要なので恵んでほしい」(英語ではないので分からないのだが、たぶんそのようなことを言っている)という老婆も居て、初めて見かけたタイプだった。インドはカーストによって女性側に多額の結婚資金が必要と聞くので、その足しにしたかったのかもしれない。

ハイデラバードの空港国内線のラウンジは、入場の敷居が低いようで(銀行系カードで入れる?)、空いている椅子を探すのも一苦労のごったがい。食事や飲み物は普通に提供されているのだが、人が多いためかすぐさま無くなって入れ替わり立ち替わり新しいものが運ばれていた。空港自体は羽田空港のように綺麗だ。

フライト乗り場に行くと、裸足・黒装束・頭に荷物を乗せている方々に出会う。物の移動を楽にするための頭に荷物を乗せる、ではなく、なにか儀式的な感じでで乗せているようだ。調べてみると、どうやらこれから行くケラーラ州のサバリマラ寺院に巡礼に行く人たちのよう。サバリマラ寺院はヒンドゥー教の聖地の一つで、立ち入りが許可される数ヶ月の間に年間300〜400万人の男性(法律的には女性も入れるが、大規模な反対運動が巻き起こり、今でも実質女人禁制のようだ)が、巡礼では先ほどの格好をして訪れるという。sabarimalaで画像検索すると、まるでメッカのような混雑ぶりだ。

1時間ちょっとのフライトで目的の南インド、ケラーラ州コチに到着。そこからたっぷり1時間タクシーに乗ってホテル(コチではほとんどがゲストハウスな感じで、家族経営の場所が宿泊施設)へ。家も部屋もとても綺麗で、トイレットペーパもバスタオルもシャンプーもドライヤー(今まではどこも無かった)も初めから置いてあり、ホットシャワーも出ることにびっくり。インドのホテルは大体何かが足りてないことがほとんどで、言わないときちんと補充されない、機能しないことばかりだったので、ここがいろいろな人が言っている「南インドは北とは同じインドとは思えないほど違うよ」と言われる南インドかぁ、と思ったのであった。

🇮🇳ゴールコンダ砦・ハイデラバードビリヤニ / 世界一周105日目

今回ハイデラバードに立ち寄った主目的である、ゴールコンダ砦へ。インド三大砦と呼ばれる、メヘランガール砦、ダウラターバード砦には今回の旅行で立ち寄ったので、どうせならまだ行っていない砦である、ゴールコンダ砦にも行ってみたかったのだ。

ゴールコンダ砦は10km以上の外壁に覆われた城塞都市の砦で、ムガル帝国に敗れるまでは難攻不落の城塞(敗れた時も内部の裏切り)だったらしい。そのため観光地となっている城塞だけでもかなり広く、一本道を歩く感じではなくて砦中(といっても建物は壊されたのででほとんどが壁なのだが)を巡ることができ、全部回ったら1日ぐらいかかりそうな感じだ。しかしインドのあちらこちらに行っていると、最盛期にはインドほぼ全域を支配したという300年以上続いたムガル帝国の足跡を感じるなぁ。

砦はハイデラバードの街中にあり、今日が日曜ということもあって現地の人でごったがいしている。庭も広く、カップル、ピクニック、子供たち、いろいろな人たちで賑わっていて、妻がまるで東京で言う新宿御苑のようなものなのかもねー、と言っていたがそんな感じだ。頂上まで登るとハイデラバードが一望できるのだけど、街中は結構高層ビルも立ち並んでいるんだね。

その後、ハイデラバード名物のビリヤニを食べに、有名なチェーン店らしいParadise Biriyaniへ。IMAXの映画館が併設されていたので、何かボリウッド映画を見ようかなと食べる前に映画のチケットを激混みの列に並んで購入しようとしたら、どれも満席。ビリヤニの店も入ると15時前、というピークタイムでないにかかわらず、店前は長蛇の列で激混み。今日は日曜、ということもあるのだけど、どこもかしこも混んでいて、インドの人口の多さを感じられた。

ハイデラバードビリヤニは他の地域のビリヤニと調理方法が違うらしく、米は味が薄い一層、味が濃い二層、三層目にチキンやマトンという三層構造。これを混ぜて食べるのだけど、他の地域の油っこいビリヤニ(それはそれで油のうまさが引き立つ)とは異なり、それほど油っこくなく、パサパサした米の旨さが引き立つ。

夜は遅めの昼食だったこともありお腹もほとんど減っておらず、屋台で軽めの夕飯。よく見かける屋台のスイートコーン(コーンにマサラ、レモン等々を混ぜてたべる)、レモンジュース(その場で絞って水と氷を混ぜ、カクテルのように振って作る)、パニプリ(揚げボールに辛酸っぱいソースをかけてたべる。わんこ蕎麦のように、一つ食べ終えるとストップというまでまた一つのせてくれ食べ続ける)等々を食べた。

🇮🇳アウランガーバードからハイデラバードへ・マクドナルドのマハラジャバーガー / 世界一周104日目

連日の観光疲れで、今日は夕方のフライトまで部屋でゆっくりする。

フライトでハイデラバードへ。その先の目的地に行くまで、アウランガーバードから1都市挟む必要があり、またチケット価格もトータルでは変わらないので、せっかくなのでちょっと滞在しようかなと。ハイデラバードかバンガロールが都市の候補地で、インドのシリコンバレーとも呼ばれるバンガロールには興味があったが、それよりもハイデラバードで行ってみたい場所があったので、ハイデラバードに決めたのであった。なおバードと語尾につく都市が多いが、abad で街という意味らしい。

フライトでは窓際の席。西日がきつくしばらく窓のドアを閉めていたのだけど、途中開けるとみたことのない雲模様で大変綺麗だ。高積雲なのだろうか、まるで白い海にいくつも浮かぶ岩山のよう。ちょうど日が沈むタイミングというのもあって、陰影も映える。雲模様を見ているとあっという間に時間が過ぎ、1時間ちょっとのフライトでハイデラバードへ。

ハイデラバードは人口700万ほどと、インドの人口6位の都市。空港から市街地まで1時間ほど結構離れている。ここも街中はクラクションけたたましく、インドの都市だ、という感じだ。ただ他の都市とは違い、ヒジャブやニカブをかぶった女性を多く見かけ、またムスリルの女性が家で着るのであろうゴージャスな服装の洋服屋も多く見かける。インドではムスリルの人口は13%ほどだが、ハイデラバードでは約半数がムスリルとだいぶ割合が多い。

晩飯はインドのみで販売されている、マハラジャバーガーを一度は食べてみたいとマクドナルドへ。インドのマクドナルドは、国民の大多数が食べない牛肉は取り扱っておらず、チキンのパテ、もしくは国民うち役3億人がベジタリアンのためベジバーガー系も多く取り扱っている。マハラジャバーガーもチキンかベジが選べるのだが、チキンを選択する。それとパニール(豆腐のようなチーズ)をフライで揚げたバーガーと、ベジバーガー(カレーコロッケのようなものが挟まっている)を食べる。

マハラジャバーガーはビックマックのパテがチキンになった感じで、ちょっと淡白ながら食が進む。パニールバーガは思った以上にスパイスが効いていてちょっと辛め。ベジバーガーはまんまコロッケバーガーという感じで食べやすく、また一緒に頼んだマックポテトは日本で食べるのと同じ味で、久しぶりに懐かしのジャンクフード感を味わった。

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GoogleFiのプランを従量課金制からUnlimitedに切りかえる。従量課金制では6GB-15GBの最高額まで毎月使っていて(80$かかる)、Unlimited(70$)のほうが22GBまで使え、かついろいろなオプションが付いてくくるので切り替えた。行く予定の国で今の所使えないのがわかっているのはイランとキューバで、そのタイミングだとUnlimitedではちょっと損するけどね。

GoogleFi、国によってローミングキャリアの対応が悪いのか繋がらない場所が多い国もあったりするが、いちいちモバイルインターネット通信の確保に気をかけることがなく、かねがね良好だ。