シェムリアップからカンボジア首都プノンペンへ / 世界一周31日目

今日で31日目、ということはもう旅立ってから一ヶ月ほどだ。長かったような、あっという間のような。東南アジアは、インドネシア、シンガポール、マレーシアに以前にも来たことがあり、また数ヶ月中国に滞在していたこともあり、予想を超えるような異国感、というのはまだ味わっていない。旅の難しさも、世界旅行では五段階の難しさに分けるとすると2ぐらい(1はヨーロッパ)なので、とりわけ大きく困ったこともない。毎度値段交渉が必要と言われてきたタクシーやトゥクトゥクも、どの国でも使えるGrabのお陰で明朗会計。

そんな今日はシェムリアップから首都プノンペンへバス移動。飛行機の諸々にかかるトータル時間を考えると、バスとそこまで変わらないし、バスの方がだいぶお安いので今回はバスで。ホテルピックアップ料金込みで16$。観光客向けのバスなのでこの料金だけど、地元の人向けのバスなら6-10$ほどでも移動ができるとのこと。

バスステーションを9時前に出て、途中昼ご飯休憩(またしてもロックラックを食す)やトイレ休憩を挟み、15時前にプノンペンへ到着。途中の景色は、市街地はほとんどなく、のどかな風景がどこまでも広がっていた。時々見える民家は、カンボジアの伝統的な2mほど浮かせ、湿気を減らし風通しが良い高床式民家がほとんどで、コンクリートで作られた近代的な住宅を見かけたことはほとんどなかった。プノンペンに入ると、なるほど200万人が住む都市だけあって、見慣れた感がでてきた東南アジアの都市。

ホテルにチェックインを済ますと、部屋がファミリールームが空いていたから、3人用のとても広い部屋を割り当てられ、かつインターネットも40Mbpsほど出て快適だ。

夜は王宮周辺をパトロール。パトロールという言葉は、主に旅行記で女性が辺りを散策することを表現する言葉で、時たま見かけるんだけど、語源はどこなんだろうなー、とか思いながら王宮周りに行くと、綺麗に整備されており、この辺では座ってスマートフォンしてる人も結構見かける。ただ、歩きスマフォは盗難防止のためか、している人はほとんど見ず。また中国資本の影響か、ギラギラした簡体字が書かれた建物も多く、中国人も多く見かけた。

しかしながら、ちょっと離れ2-3ブロック先まで行くと、とたんに下水臭い雑然とした場所になり、これもアジアっぽい、もしくは自分の記憶ではサンフランシスコのユニオンスクウェアっぽいなぁと。

驚いたのは、そのへんの道路車道上に山ほど生ゴミを含むゴミが積み上げられていることで、もちろん車などは通れないため車線変更して通ってるのだけど、キチンとしたゴミ捨て場が無い、かつ人工密集地だとこのようなゴミの捨て方になるのか…。それらの積み上げられたゴミを、夜間ゴミ収集車が回収していくようだった。

晩飯は、コシがない薄味ちゃんぽん、のような麺を食べる。と表現すると、美味しくなさそうだが、これに卓上調味料をいろいろ入れて自分好みにして食べるとのこと。するとなかなかどうして、好みの味になり、つゆまで飲み干してしまった。

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妻は日本で今まで見てもらっていた主治医に、改めてきちんと見てもらったところ、風邪をこじらせてしまった症状だったようで一安心。たしかに手術結果の状態を知らない医者なら、通常じゃない状態なので危険を感じるであろう、とのことだったが、問題ないようで何よりだ。きちんと万全の体調になってから、来週のどこかで再合流予定となった。

教訓としては、カルテやレントゲン、CTのデータがある場合、現地の医者も状況を判断しやすいので、医療データはUSBメモリなりクラウドなりで、アクセスがいつでも可能な状態で持ち歩くとよさそうだ。というか医療データは重大な個人情報とはいえ、本人の継続的な健康状態把握の上でとても大切なので、それこそ国が強制的にでもデータを特定フォーマットで一元化し保存させ、本人や許可された医師なら、いつでもアクセス可能な状態に標準でなって欲しいものだ。