🇮🇳🇸🇦ニューデリーからサウジアラビアの首都リヤドへ / 世界一周117日目

今日はサウジアラビアへ移動の日。サウジアラビアは2019年10月から旅行ビザが解禁になり、かつ個人旅行者でも取得でき、アライバルビザも空港で取れるようになったばかりの、まだまだ旅行者が少ない国だ。また、聖地メッカ・リディナ(ムスリルでないと入れないが)があり、イスラームの戒律を世界で一番守っている国でもある。妻が一時帰国している際、どこに行こうかと考えたのだが、そんなサウジアラビアに大変興味があったので、女性に比べ男性だと旅行しやすいであろうことから、行くことに決めたのであった。

朝2時に起き、インディラガンディー国際空港へ。夜中で道が空いているのか、Uberでたったの30分、250rsで到着。空港は夜中の3時というのに混雑していて、深夜便も次々と空港へ降り立っていて、航空管制室の深夜ワークを感じる。カウンターでフライトチケット発行の際、リヤドに行きでアライバルビザで入国するというと、本当にアライバルビザがあるのかWebサイトでチェックされ、チケットが発行された。

5時発の便で、ちょっと遅れてフライトは6時間ほどかかり、朝9時前ごろに到着。サウジアラビアはUTC+03:00なので、日本と6時間の時差だ。ほぼ満員の飛行機の中はインドからの出稼ぎと思われる人たちがほとんどを占め、女性はほんのほんの数人だった。

空港のアライバルビザはこちら、というルートに沿って進むとそこにはビザカウンターはなく、そこから移動したという入国審査の前のビザカウンター(というかビザ自動発行機械)へ。ニカブをかぶった職員の人と入力を進め、ビザ代300SR(1SRは現在約30円、そしてサウジアラビアは1ドル=3.75SRという固定相場制なのである)と旅行保険代120SR、合計約13000円ほどをクレジットカードで支払う。何か旅行中にあった時のために、保険に入る模様なのだが、日本の旅行保険にも入っているため、もしかしたら保険代は回避できたのかもしれない。インドではアライバルビザを取るのに1時間以上かかったのだけど、こちらはほんの5分ほどで完了。なお、2020年1月現在は、リヤドの滞在地の入力ぐらいで、入国目的や、出国チケットや出国ルートについて尋ねられることもなくすんなりとビザが発行された。

リヤドの空港から市内まで、公共交通機関は発展しておらずUberで移動する。相場は80〜100SRとのことだったが、相場通りの80SRほどだった。インドのタクシーと比べると10倍ぐらい高いので、ギャップで非常に高く感じてしまう。街中に向かうハイウェイの途中の景色は、ほんのちょっと草が生えている痩せた土地ばかりで、道路標識はアラビア語、速度規制はアラビア数字(読めない!)で、ああ、中東に来たんだなぁと実感する。着陸前に、飛行機上から見たリヤドは碁盤の目のように都市が作られ、また区画もきっちりと分かれていたことから、ここ数十年の都市計画によって出来上がった都市ということが伺えた。街に入ると、金曜の午前中(イスラームでは金曜が休日で、とりわけ金曜昼過ぎまではどの店も閉まっている)のためか歩いている人はほぼおらず、大都市なのに人がいないという不思議な光景。

街の中心部に近いホテルにつくと、疲れと風邪からか、4時間ほど寝他のち、夕方あたりから近くを2時間ほど散歩する。夏場は平均最高気温が48度(!)というこの街では、歩いて移動したら死にそうになるため、圧倒的車社会でほとんどが3−4車線はある道路。ただ中心部のためか、幅が5〜10mはある歩道も結構な場所で整備されており、街中もあるきやすい。

散歩をしていると、ザ・ムスリルファッション(カンドゥーラ)の男性に声をかけられる。日本人のような黄色人種は珍しい(なお欧米人は仕事で駐在している人が多いのか、中心部では男女共々その辺んで見かける)らしい。日本の文化について話していると、日本では同性愛は認められているのか、ゲイとカミングアウトしてる人はいるのか、君の友達に同性愛者はいるか、と同性愛についてに前のめりで質問してきて、なるほどそこが興味の対象なのかと、興味深い会話だった。なお職業は”Royal”とのことで、なるほど王室勤めとは王族が1000人以上居るサウジアラビアらしい。

街中で夕日が沈むのを見ていると、緑色の物が流れ星のように空に落ちる。時々イエメンからはミサイルが飛んできて撃ち落としているというし、なんらかの飛翔物の空での燃焼なのだろうなぁ。